[株式用語解説]
景気動向指数[けいきどうこうしすう]
景気を測る指標はたくさんあるが、一つ一つの景気指標には
一長一短がある。
例えば「鉱工業生産指数」は、生産面だけを対象にしており
かつ金融やサービスといった分野の動向を表していないため、
景気全体の動向を知るという点では物足りない。そこで、
景気全体の動向を知るためにはこれらの景気指標を統合し、
一つの指標にしたものがある。これを景気動向指数という。
産業、金融、労働など経済のあらゆる側面を網羅した30項目の
景気指標を基に指数を算出している。景気動向指数は景気を
先取りして動く「先行指数」、景気と並行して動く「一致指数」
景気に遅れて動く「遅行指数」に大別される。現在、内閣府
(省庁再編以前は経済企画庁)が公表をしている。
景気動向指数の種類(平成14年9月現在)
例えば、鉱工業生産指数は景気と連動して動く傾向があるので
一致指数に含まれている。また、企業は景気が良くなる見通しが
たつと、採用を増やすので新規求人数は先行指数に含まれている。
そして、企業が儲かり、利益が出ると、あとで国に税金を
納めるので、法人税収入は遅行指数に含まれている。
先行指数(12項目)
新規求人率、新設住宅着工面積、実質機械受注、東証株価指数など
一致指数(11項目)
新鉱工業生産指数、大口電力使用量、百貨店販売額、有効求人倍率など
遅行指数( 7項目)
新法人税収、家計消費支出、完全失業率、国内銀行貸出約定平均金利など
景気一致指数を構成する指標の動きと見方
景気指標名 1月 2月 3月 4月
鉱工業生産指数 ● ● ● ●
大口電力使用料 ◎ ● ● ●
百貨店販売額 ◎ ● ◎ ◎
有効求人倍率 ◎ ● ● ●
一致指数 75% 0% 25% 25%
※一致指数を構成している指数は、全部で11項目ある。説明のため
4項目だけしかなかったとして考えてみる。
この表は、様々な指数が、改善、悪化どちらの方向にあるのかを
星取りで表している。改善、悪化は前月と比べるのではなく、
3カ月前の数値と比べる。
例えば、4月の鉱工業生産指数の星取りを調べるときに、1月の数値と
4月の数値を比較し、4月の方が改善されていれば◎、悪化していれば
●とする。全ての指数について星取りをつけ、最後に◎の数を数える。
4月の場合は、◎が1つなので、◎の割合は25%(=1÷4)である。
したがって、指数が低いほど3カ月前と比べて悪化していることを
意味するので、景気の後退懸念が強まったといえる。景気判断の
分かれ目は50%のところで判断する。
ただし、例えば、一致指数が50%を超えたからといって景気がいいとは
いえず、大きな流れの中で内閣府が総合的に判断している。











![メールマガジン[まぐまぐ!]](http://www.mag2.com/images/mglogo22.gif)


